Keep Calm and Carry On
ワシントンで興味深いポスターを発見しました。そこには「KEEP CALM AND WASH YOUR HANDS」と記載されていました。実はこの文言は1939年、ナチスドイツと戦争に備えて、国民がパニック状態にならない様にと「KEEP CALM AND CARRY ON」というポスターを英国政府が作成し、数少なかったにせよ配布されたポスターに書かれていた内容のマネポスターです。
Keep Calm and Carry On、つまり冷静さを保っていつも通りの生活をして下さい、という意味で、ポスターの頂点には王位の象徴である「王冠」のイラストが使用されています。英国は戦勝国であり、日本は敗戦国でありますが大きな共通点があります。英国は戦時中、君主の存在やスピーチなどによって冷静さを保ち第二次世界大戦を乗り切りました。
そして日本もまた、戦後の混乱期を君主のスピーチや存在によって日本人は冷静さを保ち、戦後の発展へと突き進んでいく事が出来ました。あの超大国の米国でさえ「君主の助けなくして統治は不可能」と判断したくらいに非常事態において君主の存在とは大きなものでした。さて現在もコロナにより世界中が混乱状態になっています。
冷静さを忘れ、人や人。国や国同士で争いごとの種が日々増えていっているのではないでしょうか。誰かを憎むのではなく国民一人一人が「手を洗う」「マスクを着用する」「PCR検査を受ける」「不要不急の外出はしない」「帰省や旅行を控える」「大勢の人が集まるイベントや食事会などをしない」などの適切かつ冷静な行動を保ち続けていく事がとても大切と私は思います。ユーモアがあるワシントンのポスターですが、私は素晴らしいと思いました。
