親切は自分に返ってくる

戦時中、食事にも苦労した祖父母の世代。今の子供達には絶対に分からない世界だったと思います。天皇の名を巧みに利用して、世の中のもの「すべてを日本軍に命まで捧げて」明日、命がある保証すらなかったあの時代。二度と繰り返してほしくないものです。


祖母の口癖は、お腹すいていない?でした。絶対に戦時中に自らが味わったひもじい思いを、子供達にはさせたくないという気持ちがひしひしと伝わってきました。親切心の塊のような人間でした。

いつの間にか、そんな祖母も晩年、高齢化の兆しが強くなり、身の回りのことも自分自身でできなくなってきました。でも私たちは、そんな祖母を温かく見守り、なんでも祖母にとり笑顔につながる環境を提供し続けました。

なぜなら皆んなが祖母には親切にしてもらったからです。親切にしてもらった人に、親切を返さない人はいません。だからこそ、この世の中誰にでも親切にしなければならないのです。

世の中には、親切でない人もいるかもしれません。皆さんから見て憎い思える人もいるかもしれません。しかし、よく考えてみてください。その人達の責任では無いかもしれません。

ただただ愛されず育ってきただけかもしれません。そういう人に出くわしたときは、けんえんするのではなく、深い愛情を持って接して差し上げてください。愛と言うものは何かと言うことをお伝えることが、世の中の親切の根本になるからです。