劣等感を子供に与えない

私は小さい時から大人達から「称賛の言葉」しかかけられた経験がありません。主だって「可愛いね」「おりこうさんだね」「優秀だね」「天才だね」という言葉ばかりです。父はそれに「天狗」にならない様にと「謙虚さの姿勢」について特に厳しく教育をしました。

なので私自身は自らに「劣等感」を1ミリも感じずに大人になりました。よって「教室のカースト制度」や「親ガチャ」なんて言葉も、私は知りませんでしたし私には無縁の存在(単語)でした。大人達はみんな「私の存在」を認めて「私らしさ」を失わせない様に努力して教育をしてくれたのだと思います。

劣等感が無いという事は「野心」も自ずと心から消えていくものです。例えば「昇進してやる」とか「経営者になってやる」とか「金持ちになってやる」とか「仲間や社会を見返してやる」なんて事は、一度も考えた事もありません。

それに代わって生まれ来る感情は「皆さんからが認めて頂いた分、それ以上に他者を認め、尊敬の気持ちを忘れず、育ててくれた世界や社会に何か貢献をしたい」という奉仕の気持ちです。つまり恩返しではなく「恩送り」の精神です。

子供は愛されたら、自然と愛し方も学びます。逆に、子供に劣等感を持たせてしまったら、人を愛するどころか、自己中心的な保守的な人間に育ってしまいます。それを阻止する為に必要な事は「とことん認めて愛情を注ぐ事」であると私は考えます。