家族(組織)と言う呪縛

何もしないという事ほど体力を使う事はありません。それは「子育て」においても同様です。日本では「進路」を決めようとする時、多くの場合「親の承諾」や「親への相談」(または親に準ずる存在・学校や組織等)を必要とします。よって、日本の場合は就職・転職するにしても必ず「親が」「家族が」「職場が」「人間関係が」という言葉が念頭に付きまとって、それらの呪縛が進路選択の自由をはく奪していっているのです。

私の親の功績の一つに「何も口出さなかった」という功績があります。勿論、私の親も大切な子供を持つ親として「アドバイス」「助言」「希望等」を沢山言いたかったと思いますが、私の親はそれを堪えて、一番体力を使う「何も口出さない」という教育方法で最後まで貫き通しました。如何に親としては辛かったかと日々かと思います。

 

子育てにおいて「口出す」「面倒を見る」「影響を与える」という事ほど、体力を使わず簡単な事はありません。しかし親が楽な道を選べば、子供は未来に「自主自立」をする事が出来なくなり、結果「生涯年収」「幸福度」にも大きな影響を及ぼします。

 

親と言う漢字を見る時「立つ」「木を」「見る」という三つの漢字に分ける事が出来ます。この漢字の意味を辞書でしっかりと調べれば、きっと子育ての真髄が見えてくるのではないでしょうか。指摘するのは簡単な事です。しかし指摘をせずに子供を「あるべき姿」に育てる事が出来るスキルが無ければ「教育者」を名乗ってはいけないのです。

 

子育ては未来への責任です