実に18年ぶりに長野県訪問へ

足掛け2週間をかけての地方訪問がスタートしました。訪問先の中に「長野県」が入ってございまして。仕事により今まで47全都道府県を訪問しておりますが、過去の記録を遡りますと、長野県訪問は実に18年ぶりとの事で、私自身も非常に懐かしく感じておりました。長野県でも多くの皆さんとお会いする予定となっております。

海外訪問を通して祖国を客観視する事もとても大切ではございますが、地方訪問を通し、各地の「文化」「伝統」そして「実情」に触れる事は、私は1人の日本国民としてとても、とても大切な事と存じております。

 

今日は随行員に懐かしい話をしていました。それは新幹線の話題です。現在の新幹線は全ての座席において、進行方向に向かって座席が向いていますね。これは到着地で清掃員の方々が座席を回転させて、進行方向に座席が向く様に調整をして下さっているから。

 

しかし私が初めて昭和の時代に新幹線に乗った時は、中央部分を境に「座席が固定」されていました。まだ新幹線の3列シートを回転させるだけの技術が見いだせていない時代だったからです。つまり、半分の座席が進行方向を向いていて、残りの半分の座席は進行方向と逆方向を向いて運行していたのです。

 

その事を平成生まれの随行員に話すと「信じられない」と反応する訳ですよ。私は続けて「かつて、座席のここの部分に灰皿もあったんですよ。隣に喫煙者が座れば、強制的に副流煙を頂く事になる訳。」なんてお話をして。現代っ子は電車も飛行機も「全席禁煙」が当たり前の時代に育ちましたから。随行員は更に「ビックリ」してた様子で。

 

こんな事からも分かる様に、私もそうなんでございますが、便利な時代に生まれると、便利が普通になって、何に感謝すべきかが分からなくなる時がある訳でございますね。故に歴史(過去)と向き合うという事は、大切な事だと私は感じております。