自分の限界を素直に認める強さを

私とお会いする方々の多くは決まって「お忙しい中ありがとうございます」とか「貴重なお時間をいただき大変光栄でございます」なんて、私のことを非常に立てて下さる訳ですね。でも、こういったもったいないお言葉をいただく事は、私自身はちょっと申し訳ない気持ちでいっぱいになるわけでございます。

何故かと申し上げますと、私は、私自身の体力の限界っていうのよく知ってございますので、疲れる、あるいは忙しいとさせるスケジュールは、まず組まれることがないのです。自分自身の限界を知っているが故に「絶対に無理をしない」と言うことを私自身も、私の周囲の皆さんも徹底する事を大切にしています。

その理由は非常に単純なもので、自分自身に余裕がなければ、人を笑顔にすることができません。仕事中も良いパフォーマンスをする事もできません。私の仕事は人前でお話をすること。そして世の中に向かい、文章を通して、皆さんを少しでも笑顔に、有意義な時間に変えていくことだと言う風に認識しています。

疲れた状態で皆さんの前でお話をしても、疲れた状態で世の中に向かって執筆を通して文章を発信したとしても、私自身も納得しないし、皆さんも納得しないと思うんですね。なので常に自分自身に余裕を持って、自分自身の限界をよく研究しつつ、日常を過ごしていくことが大切だと考えます。

なので私は、日本によくある長時間働く、我慢をする、限界に挑戦をする、等々の根性論による勤務と言うものは、世の中にとっても、労働者自身にとっても何の利益もない単なる迷信上の名誉でしかないと考えています。辛い時は辛いと正直になり、自分の体力上の限界を知り、それを素直に認める事こそが社会貢献の第一歩になると言う風に私は思っています。