パイロットになっても実質収入は増えない

相談員の仕事をしていると「パイロット」になりたいという希望を多く承ります。なりたい理由は各々かとは思いますが「パイロットの給料」が一般的には高いとされていますから、収入面でパイロットに憧れる方も多いのではないでしょうか。しかし厳密に計算をしていくと、日本では「公務員」「会社員」として年収を上げれば上げるほど、手取り収入は減っていくという「超過累進税率」を利用している為、結果的には中途半端に年収を上げてしまうと損をするというパターンが多々あります。

例えば、所得税の部分を比較してみましょう

課税される所得が800万円の場合は

税率が23%となり所得税は120万4000円です

課税される所得が1000万円の場合は

税率は33%になるので所得税は176万4000円に

所得税の部分だけを見ても、年収は200万円アップしたのに手取りは56万円減ることになりますから、実質「144万円」しかアップしておらず、かつこの所得税に加えまして「給料から天引き」されている部分が複数項目に渡って存在する訳です。また年収が上がれば、そのストレスからか「浪費する傾向」にあるため、さらにお金が貯まりにくい傾向にあります。

そしてもっと悲劇なのは、公務員や会社員(ローン審査が通りやすい職業の方は、常にターゲットにされています)をターゲットにした「不動産」「投資」「ビジネス関係」の営業マンが「税金対策」という言葉を使って営業活動している事です。税金対策になるからと、高い買い物をさせるという悪質な営業手法に騙されて、多額の借金をかかえたまま、一生を過ごさなければならないという方々も沢山知っています。そういった事にならない為にも、1歳でも若い時から根拠あるライフプランを立てていく事が人生において大切な事と思っています。

営業の人は「何かを買わせる為に」魅力的な話しかしません。中にはデメリットを語る営業マンもいますが、デメリットを少し語って相手を信用させようとする戦略にしかすぎません。皆さんにとって「どう働き」「どう収入アップ」していく事が生産性が良いのかを、しっかりと見極めていく必要があると思います。収入を上げようとして損をしている方、節税をしようとして損をしている方、お気を付け頂けばと思います。

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