フィリップ殿下の記憶

2021年4月9日、英国エリザベス女王の夫:エディンバラ公(フィリップ殿下)がお亡くなりになりました。2021年4月17日、ウィンザー城内の聖ジョージ礼拝堂で葬儀が行われました。心から哀悼の意を表します。葬儀の様子をずっとTVで見ていました。エリザベス女王が俯いたまま一切、上を見上げない姿を拝見して、70年間以上も愛した人失う悲しみがTVからも伝わってくる様で。私は涙ぐんでしまいました。

f:id:masashihoshikawa:20210418173840j:plainフィリップ殿下で私の中で印象が深いのは、昭和天皇が亡くなられた時に英国から葬儀に参列するために一人で来日して下さった事です。現代人には理解されないでしょうけれども、当時はまだ日本軍が英国に対して行った悲しい出来事に対して英国では「反日感情」が残っていました。最終的に昭和天皇には戦争責任は無いとされていますが、対外的に言えば昭和天皇は「軍国主義の象徴」と誤解される事も多々ありました。そんな英国感情に配慮してチャールズ王太子ではなくフィリップ殿下が来て下さったのです。

f:id:masashihoshikawa:20210418173852j:plainまたフィリップ殿下は海軍軍人でもあり、日本政府が降伏文書に調印した1945年9月2日、殿下は軍人として東京湾に停泊していました。軍人としての輝かしいキャリアを持ちながら、エリザベス女王の父君「ジョージ6世」が1952年に亡くなると、エリザベス女王を支えるために、軍人としてのキャリアに終止符を打ち王配としての重責を長年に渡り全うしてきました。

f:id:masashihoshikawa:20210418173903j:plain最後に2020年秋に英国を訪問した際の寺院の写真を紹介しながら、今回のブログは終わらせて頂こうと思います。フィリップ殿下の葬儀の最後にも歌われた「God Save the Queen」も非常に心に染み入りました。70年もの間、愛し続けた最愛の夫を失った女王陛下、どうか神よ、深い悲しみより守り給え。女王陛下の御代が長く繫栄に満ち溢れたものになりますように。

pc.moppy.jp