不平等の象徴である劇場をルソーは語る

ルソーの思想に基づいて、私なりに世の中の不平等さを書き残しておきたいと思います。劇場とは税が如何に不平等なものかを分かりやすく説明しています。例えば、かつて王族や富裕層などは、自宅にプライベートという形で、プロの演奏家達を邸宅に招いて演奏をさせていました。それは言うまでもなく大きな出費でした。しかし劇場が出来た事により、特権階級や富裕層は「格安」でプロの演奏を聞く事が出来るようになりました。

f:id:masashihoshikawa:20201113024422j:plainしかし劇場が出来た事により、ストレスを比較的抱え込みがちな貧困層にとっては大きな出費の始まりでした。例えば、今までオーケストラとは縁遠い存在だった貧困層は劇場が出来た事によりオーケストラは身近な存在になりました。しかしながら貧困層はその事により「一度は一流のオーケストラの演奏に触れてみたい」と憧れる訳ですね。これは実は不平等な話です。例えば今まで年収100億円あった富裕層が、今まで100万円をかけてオーケストラを自宅に招いていたとします。しかし劇場でオーケストラ鑑賞をする為に必要な金額は1万円前後となり、富裕層にとっても大きな節約が出来る訳です。

f:id:masashihoshikawa:20201113024442j:plainしかし今までオーケストラとは縁遠い、年収300万円の人が劇場に行っても支払う金額もまた1万円前後な訳ですね。富裕層にとっては「大きな節約」になる劇場ですが、貧困層にとっては大きな新たな出費(浪費)になる訳です。この事から、劇場とは実に不平等の象徴であり、劇場の鑑賞料金は収入に見合っていない事が明確です。税金にも同じ事が言えます。富裕層も貧困層も同じ消費税等の消費税を払い、かつ富裕層は様々な知恵を駆使して貧困層よりも税金を支払わないケース(比率換算も含めて)も多々見る事が出来ます。

f:id:masashihoshikawa:20201113024456j:plain皆さんは、この不平等な社会をどのように生き抜くでしょうか。実際、安定しているとされている公務員や会社等の正規雇用の方々よりも、経営者の方の方が様々な優遇を受けられるというケースも多々ある訳です。そんな不平等とも思える世の中で、皆さんが如何に賢く生きていくか。これを模索しお手伝いするのも相談員の仕事の一つだと私は考えております。安定の神髄とは何なのでしょうか。共に考えていきましょう。

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(フランス:トレアノン訪問時の写真より引用)

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