日本を去った先人達

1868年6月19日、ホノルル港にサイオト号が到着しました。その船には日本政府に無許可でハワイにたどり着いた日本人150人が乗っていました。明治維新の混乱の中、徳川幕府が滅亡。天皇の権威を利用した政治体制に。侍の時代は終焉を迎え、ハワイにたどり着いた150人の中には元侍も乗船していました。日本人達は3年契約でサトウキビ畑で汗を流しました。

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月給は月4ドル。とても過酷な労働でしたが3年の任期が終わっても多くの日本人が、ここハワイに残りました。1881年にはハワイの国王が明治天皇との面会を果たし、1885年には第2陣として更に多くの日本人が移り住みました。そして1920年頃にはハワイの人口の42%が日系人となりました。先人の努力が積み重なり今では「ホノルル空港」は「ダニエル K イノウエ空港」と日系人の名前が付けられました。

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移民として日本を去った先人がハワイの地を踏みしめてから、昨年150年という節目の年を昨年迎えました。必ずしも祖国にしがみつく事が社会貢献の全てとは言えません。異国の地に移り住み「日本人のイメージ」を上げる事もまた祖国への貢献とも言えましょう。先人の勇気とご努力に感謝の気持ちを持ちつつハワイのひと時を楽しみます。

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