墓地に私の名前が刻まれて
シンガポールの日本人墓地を訪問致しました。実は、この墓地には私の名前が刻まれています。何故なら以前、この墓地設営の為に「気持ち」をお贈りし、その事に対する「感謝」の気持ちを込めて、墓地の運営側が私の名前を刻んで下さったのです。私は、私的な出費はせずに、過去、現在、未来に対する責任に対して「気持ち」を使っていきたいと考えています。
実は、ここシンガポールでは明治30年代より日本人社会が大きく発展していました。銀行、商社、海運、鉄鋼、漁業など友好的な繁栄を遂げ、日本人街が出来るほどの賑やかさがかつてはあったのです。しかし戦争が激化し、昭和17年に長く続いた日本人社会は幕を閉じる事になります。
しかし、この地で働き、この地に根付いて、純粋な気持ちで生き抜いた日本人が沢山いた事、そしてその方々が、ここに眠っている事を皆さんに忘れて欲しくないと思いました。かつて世界中各地に移住をし、異国の地で苦難に直面しながら生き抜いた先人達に対して、敬意を表しつつ、常に想いを寄せ続けていきたいと思います。
