ママあれに交換して!

私が初渡米したのは5歳か6歳くらいの時。勿論、今よりも海外渡航のハードルがメチャクチャ高くて、小学校卒業するまで、全学年の中で海外渡航経験がある児童は私1人だけでした。

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母が「お友達の皆さんへのお土産はどうする?皆に渡すなら数が必要ね。どれを買う?」と聞かれたのを今でもよく覚えています。

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私は父方も母方も祖父も父も、皆、経営者の家系だったので「コストカット」については物心付いた頃から自然に身に付けされられていました。

故に私は母の「数が必要」が「もの凄いお金がかりますよ」と幼いながらに聞こえてきて、少しでも安いグッツを探そうとしていました。大人になって思い返せば、幼いながらにも経費削減を自然と考えていたのでしょうね。

その時です。ちらっとレジ方を見たら店員さんが「1セント硬貨の束」をレジに大量補充している姿が目に入ってきて「ママ、あの安いお金を100個分交換して!日本のお友達みんな海外行った事ないから、外国のお金だよって渡すだけで喜んでくれるし、お金もかからないよ。」とお願いした事を今でもよく覚えています。

そしたら母がレジの方に交渉してくれて、大量の1セント硬貨の束に両替してくれて。それを帰国して友人達に渡したら、私の考え通り「外国のお金」ってだけで大喜びしてくれたのをよく覚えていますが、かかった経費は今思えば200円といった所でしょうか。

それでも200円で100人のお友達の笑顔に繋がったし、親にも経費をかけずに済んだ。この事は今でも忘れられない幼い時の記憶です。母自身はこの出来事を今でも覚えていてくれてるか気になる所です。

お金をかけて人を喜ばせる事は誰でもできる事。お金をかけなくても人を笑顔に出来る工夫が出来る人こそ、本当の笑顔の提供者となるのだと思います。