現実を問う子供は優秀である

子供が「将来、プロ野球選手になりたい」と申し出たと致しましょう。大半の大人は「子供の夢」を応援する流れとなるのでしょうけれども。プロ野球選手になれる確率は高校の野球部員に限定したとしても「0.16%」でありますし、これが野球部員以外となってきますと、途方もなくプロ野球選手になれる確率は低いという事を大人はよく知っています。

ここは難しい問題でございますが「プロ野球選手になれる確率がほぼ無い」状況下で、子供に「部活」を続けさせるか、それとも早くから「将来」の社会的地位や収入の為に、早々と夢を諦めさせて、現実のレールを走らせるか、どちらが正解かという問題ですね。明らかに可能性がない子供に夢を持たせ続ける大人は罪深いという話にもなります。

 

正直、今夢を見させたら、未来に絶望します。逆に、今、絶望を与える事により、未来には夢と可能性が広がるとも申せましょう。故に、子育て上において「現実を問う子供」に育てていく事は大人として大切な事と考えます。

 

そして大人は「自分の趣味や職業」をあまり子供に見せつける事もすべきでないでしょう。前もコラムで申し上げた通り、子供は大人を真似て育ちます。子育て上において、自らの「好み」を子供に間接的に押し付けてしまっては、子供の未来の選択肢が激減し、子供にとっても、ひいては、国や世界の損失にも繋がりかねないのです。