大学費用、進路を諦めないで(20歳の私から)

親にとって「大学進学」でネックとなるのは「学費」だと思います。そして気を遣うお子さんなら「親に金銭的な負担はかけられない」と思う方もいるでしょう。ただよく計算をしてみると、子供がバイトをちょこっとするだけで、学費も生活費も簡単に賄えてしまう事を皆さんはご存じでしょうか?

私自身の大学時代を振り返ってみると、授業以外は基本的に自由時間なので、バイトをする時間が沢山ありました。大学は中学や高校と違って、部活の強制もありませんし、サークルなんかも完全に任意でしたので時間がとにかく沢山確保出来ました。私が大学時代にバイト先から頂いていた月給が、授業がある月で「15万円前後」で、春休み、冬休み、夏休みの時期は月に「20万~25万円」くらいでした。

今は時給が私の大学時代よりもかなりアップしていますので、同じ働きをしたらもっともらえるはずです。今の時給は東京ですと1,100円~1,200円くらいでしょうか。入学時に、入学金は新生活の費用などがかかってしまいますが、あとは授業料の支払いだけですので、毎月の支払いは以下の通りです。

国立大学授業料(月)45,000円

私立大学授業料(月)61,000円

上記しているのが、平均的な授業料なので、正直、贅沢さえしなければ、バイト代だけでも学費+生活費は賄えてしまいます。なので親御さんの立場からしても、お子さんの立場からしても「お金を理由に進学をあきらめる」という事を考えて頂きたくないと思います。国全体の進学率が上がり、国民の学力が上がる事は国力が上がる事を意味します。学問はとても大切なものなのです。

進学したら「親が負担するもの」「奨学金で借りるもの」という考え方が日本では定着していますが、ライフプランをしっかりと立てる事により「自助努力」で進学をする事も難しい事ではありません。楽して得るもの、無償で得るものほど、末恐ろしいものはありません。そして私はバイトを通して「社会勉強」をかなりさせて頂いて、今日の仕事に大きく役立っています。私の場合、大学時代のバイト経験がなかったら、今の私はないと思っているほどに、貴重な経験だったと感じています。

ただ父に、この場を借りて感謝したいのは、バイト収入があるのにも関わらず、授業料とは別に、毎月毎月、学生の私に生活費を仕送りしてくれた事です。その金額も本当にブログでは書けないくらいの高い金額でした。バイト先でも良い上司、先輩に恵まれ、周囲からは「運送業?過酷なんだから三日で辞めてくるんじゃないの?」なんて言われていましたが、結局大学卒業するまで続ける事が出来ました。

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バイトは運送業でした(写真は20歳頃の私です)私が学生時代はまだ世の中、残業が当たり前の時代でした。繁忙期ともなると、朝は6時から出勤して、深夜3時に退勤した日もあります(今はコンプライアンス上、不可能な勤務体系です)ただ残業代が100%支給されていたので金銭的には助かりました。多くのお客様に笑顔に癒されながらも、大量の重量物を運ぶため過酷でした。毎日筋肉痛で自然に体も大きくなっていきました。雨の日も、雪が吹雪く日も、炎天下であっても、お客様は配達を待って下さっている。社会的インフラに参加出来た事はとても名誉な事であったと思います。

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