教育の成果とは至る所で

亡き祖母は、私が小学生くらいになると「これからの時代は女性が社会進出する時代。だから古い考え方は捨てて、男性も料理・家事洗濯が出来なければダメ。」と常日頃言いながら、料理や家事洗濯を徹底的に教育し始めました。私達の幼少時代は、まだまだ専業主婦をしている方が多かった時代でした。なので「お母さん」が何でも子供の世話をしてくれる、そんな時代でした。

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我が家は「モノ」に困る事はありませんでした。それを知っていた祖母は「これはいけない」と考えて、戦時中の物資が不足していた時代を常に語りながら家庭内で「ムダ・ムラ」が無い様にと節制も徹底していました。生活に困る事が無い環境下で、生活が苦しかった時代の事を常日頃教育する事によって、祖母は私に「謙虚さ質素さ」を身に着けさせようとしていたのだと思います。

f:id:masashihoshikawa:20210109185914j:plain今日は防衛大学校OBの方にヒレカツを作って頂いたのですが、少し私が思い描いたヒレカツとは違っていたので、途中から料理を交代しました。彼は私に「トンカツを今まで作った事が無い」と言いました。なんて優しいお母さんに育てられたのだろうと思ったのと同時に、このままでは誰とも「結婚」させられないなと不安に思いました。

f:id:masashihoshikawa:20210109185926j:plainひょんな所で「親の子育て成績表」が垣間見れる。それが家事の不思議な所です。左が私が作ったヒレカツ。右が一部炭化したOBが作ったヒレカツです苦笑。使った材料はまったく同じ。私は彼の親ではありませんが、でも親心みたいなものなんですかね。なんとか立派な旦那様になってもらいたいものです。少しづつ伝えられる事から伝えていきたいと思います。私が明日死んでも君が困りません様に。本当に優しさは理不尽抜きの厳しいという事なんです。

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