人前で緊張をしない秘訣

全国各地を講話等で訪問させて頂いており、その際は必ず随行者が訪問のサポートを担当します。先日の、とある公立高校を訪問した際、随行を担当した防衛大学校のOBの方から「星川さんはどうして数百人の前で講話をしてもまったく動じず、緊張せず、さらさらとあんなに話せるのですか。緊張しない秘訣を教えて下さい。」という質問を頂いた事がありました。

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確かに、この質問を受けて私が思った事は「一つ一つ、頂いたお仕事には心や魂を込めて臨んでいるが、決して相手が100人であろうが1000人であろうが私は緊張していない」という事でした。私は自分なりに緊張しない理由を考えてみたのですが、いくつかの理由があると思いました。

f:id:masashihoshikawa:20201108071312j:plainまず一つ目は「私の初舞台は3歳であり、それ以降ずっと人前で活動をし続けてきたから」という事があると思います。私は2歳11か月からピアノを、小学校に上がると、クラシックバレーや習い事が増えていきました。そうすると「発表会」「コンクール」「昇級テスト」など、必然的に多くの人前で「何かを発表しなくてはならない場面」に遭遇する訳ですね。

f:id:masashihoshikawa:20201108071330j:plain確かに最初の時は緊張をしていたと思われますが、それが一年間に何度も続くと「自分のやっている事に自信」がついてきます。私が舞台の上で素晴らしい何かを奏でればオーディエンスは沢山の拍手をして下さる。それが続いていく内に「良いものを届ければ皆さんは喜び感動して下さるのだな」と徐々に緊張から喜びに変わっていきました。

f:id:masashihoshikawa:20201108071409j:plainそれも3歳の頃からずっと舞台の上で過ごしてきた私にとり、今では大勢の皆さんの前で講話をする事は、緊張よりかは人生の楽しみの一つになっています。つまり「場数」の問題と「自分に自信が持てるか」の問題だと思います。結論から言えば、両親は将来「食べていくのに困らないスキル」を残してくれたという事になります。どんな莫大な金銭的な遺産より、有難い遺産であると私は感謝しています。

f:id:masashihoshikawa:20201108071424j:plainこんな事からか、常に子育て世代の皆さんにもお勧めしているのは、お子さんには何らかの習い事をして頂いて、大勢の前で「何かを披露する」環境を時折用意して差し上げるとお子さんの未来は明るいものになる可能性が強いという事です。自分で何かを主張出来なければ、人生は損する可能性が大きいからです。

f:id:masashihoshikawa:20201108071439j:plainつまり人前で話や何かが出来ないというのは「自分に自信が無いから」緊張するのであって、自分の自信を持てるような、誇りをもてるような大人に慣れる様、子供達を温かく、時に厳しく見守っていく事がとても大切と思います。どんな人格者でも「話せなければ」「書けなければ」「表現できなければ」徳はしないからです。

f:id:masashihoshikawa:20201108071504j:plain広島滞在のホテルでは、健康維持の為に空き時間にプールで泳いだり、また15時にはホテル側が無料でアフタヌーンティーを、18時からはカクテルサービスをして下さいました。本当に地方訪問でも皆さんが懇切丁寧に対応して下さり感謝の気持ちでいっぱいです。日本各地で私のステージを楽しみにして下さっている皆さんに心から愛を込めて。これからも皆様のお力を拝借して生かされている内は、世の為、人の為に尽くして参りたいと存じます。それでは素敵な日曜日をお過ごし下さい。