涙が零れ落ちました

仕事で「フィリピン」を訪問しています。写真は滞在先ホテルでの執務中の写真です。仕事先に車で移動している際に見た光景です。瘦せ細っている子供達が信号待ちで路上に止まっている車の窓清掃をしています。そして本当に本当に少ない労働賃金を得ていました。本当であれば「小学校」や「中学校」に通うべき年齢の子供達です。

私はドライバーに「あの子達は学校に行けないのでしょうか?」と聞きました。そしたらドライバーは「学校は無料ですから行こうと思えば行けます。しかし、それ以前に明日食べる為のお金がないから、あの子供達は学校に行かずに働くしかないんです。貧困が招く悲劇です。」という話を聞いて、私は涙を流しました。

私は「屈辱的な経験」や「何かに負けた経験」をした事がない故に、自分の為の何かで涙を流した経験はないのですが、人の心の痛みに触れると本当に涙もろい部分があります。涙の理由は「見ていられない」という気持ちと「私の出張先ホテル1泊の代金で、あの子達の何年分の食料になるのか」と考えた瞬間です。ホテル代金は出張なので、私は1円も支払う事はないのですが。

 

実は「この子供達」と「私」には、一つの共通点があります。それは「望んで今の生活をしている訳では無い」という事です。一部の皆さんは私を「幸せ者」と思っているかもしれませんが、皆さんや社会が私に何か親切にして下さる度に、私は「申し訳なさ」で胸が押しつぶされそうになるくらいに苦しいと感じる時があります。

 

では私に出来る事は何でしょうか。寄付や各地を訪問する事は当然の事ではありますが、世界や世の中の実情を、1人でも多くの皆さんに知って頂く為に、私は「言葉」を書き綴り続けたいと思います。私への親切が少しでも世界中の子供達の笑顔の為に使われる事を私は希望しています。子供達は世界の宝物だから。