裁判官からのダルそうな電話

現在、私が見守っている裁判が何件もあるのですが(私自身は実務的な事はしておりません)とある件で電話が事務方にかかってきたんですね。珍しく裁判官、本人から電話がかかってきて、私も一緒に事務方と裁判官との会話を聞かせて頂いたのですが、私が失笑してしまったのが、要するに「本件は被告が素人だから、裁判が長引かないように素人でも分かる書面を作らないと。また相手はごたごた言ってきますよ。」とい内容で、そうとう裁判官が「かったるそう」にしていたという事です。

f:id:masashihoshikawa:20210118174935j:plain実は、裁判をする時に「気を付けなければいけない事」の一つに挙げらえるのが、相手が素人だと、相手は「裁判」の構造をまったく理解していないので、裁判がすごく長引くという事です。裁判官も「もうかんべんしてよ」「さっさと終わらせてよ」というオーラを出す時があります。でも裁判官の心証はもちろん伝わっていないので、互いに必死に戦う姿勢を見せるのですが、このように裁判官の心証が分かってくれば勝ち負けが明確になってきます。

この事からも分かるように、皆さんが「原告」「被告」どちらに立場になったとしても、大切なのは「裁判をさっさと終わらせる努力」だと私は思います。やればやるほど「お金」と「時間」がかかり無駄な時を過ごします。ただ、私自身は裁判の当事者になる事はないのですが、裁判は見ているだけだと、興味深くてとても楽しめる部分もあります。あと「良い弁護士」に巡り合えるかも運命の分岐点です。

ただトラブルの「キッカケ」って、子供の喧嘩もそうですけれども「小さな事」から始まるものです。トラブルが「小さい」内に問題を解決する努力をして、大事にならないように努力する必要があります。ただ多くの方々が「このトラブルがまさか、こんな大事になるなんて・・・」と事後報告になってしまう事が多いんですね。なので、ちょっとでも「違和感」を感じたら、お気軽にご相談下さい。

私が間に入ると、だいたいの事は「スルスル」と解決する事が出来ます。そして何よりも大切なのは「相手を思いやる気持ち」を重要視していく事です。自分が100%正しんだ、相手が100%悪いんだ!なんて子供の様な事を言っていても、物事は何も前には進みません。とにかく皆さん、もめないで、仲良くやって頂ければと思います。私も人と人の「喧嘩」を見るのは実に精神的にやられてしますが・・・でもそれを「見届ける」のもまた相談員の重要な職責。しっかりと向き合わせて頂きます。

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