軍人が最優先される社会

アメリカの空港では、日本の搭乗の順番がまったく違います。日本だったら「お手伝いが必要なお客様」→「ファーストクラス及び上級会員のお客様」→「ビジネスクラス及び中級会員のお客様」→「エコノミークラス及び一般会員のお客様」という順番です。

しかしアメリカの空港では一番最初に「軍関係者」が最優先で搭乗します。空港では「まずは、軍に従事しているお客様をご案内します。軍関係者の皆様、国を支えて下さりありがとうございます。」とアナウンスが流れます。軍人が最優先で搭乗出来るだけでなく、アナウンスで軍務を感謝される。それがアメリカでの軍人の地位です。

このアナウンスを聞くたびに、もし日本で「まずは自衛隊の皆様の搭乗のご案内をします。自衛隊でのご勤務ありがとうございます。」だなんてアナウンスが流れたら、国民感情、マスコミがどうなるのか・・・と私は個人的に想像してしまいます。現代社会において、日本が軍隊を持つことも、自衛官が社会上において優先される事も許されないのです。戦争に負けたという事はそうゆう事なのです。

これは私は個人としては、とても残念な事だと思います。ただ私は長年の研究から、自衛隊の社会的な地位を今よりも良い状態にする為の「最善の方法」を知っています。しかし現状、真逆な現象が多くみられるのが、また胸の痛む所です。どの仕事も尊いと思いますから、自衛官の立ち位置も社会的に様々な観点から保障される事を私は心から願っています。

先日、ハワイの空港に到着したら迷彩服を着た軍人達が、入島者1人1人の額に検温器を近づけて「検温」を行っていました。もし日本で自衛官が空港で迷彩を着て同じ事をしたらどうなるでしょうか。実に痛々しい現実です。コロナの感染のリスクが高い場所で、一時的ではなく毎日勤務に当たっている米軍人に対して「Thank You for Your Service!」

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